Stacks Image 21

カラーフォーマット/プロファイルは
どれを使えばいいのか?

ビット数は、画像内の各ピクセルで使用できるカラー情報の量を表現しています。1 ピクセルあたりのビット数が多くなるほど、使用可能なカラー数が増加し、微妙な色表現が豊かになります。
例えば簡単な、ビット数が 1 の場合の画像では、ピクセルはブラックまたはホワイトのいずれかしか表現できません。

8bit
は、カラー画像においてよく使われる階調ですが、これは、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)それぞれについての階調を指します。つまり、「Rが256階調、Gが256階調、Bが256階調」の情報を持った画像ということです。カラー画像はRGBそれぞれの色の濃さ(階調)の組み合わせによって色が表現され、全体で約1,677万色を扱うことができます。
このカラー画像は、RGBの各チャンネルごとに8ビットあることから、「8ビットチャンネル画像」と呼ばれたり、あるいはRGBの各ビット数を足して「24bit画像」と呼ばれたりします。

Affinity ではRGB/8のほか、 RGB/16とRGB/32(HDR) の画像も処理できます。

つまりビット数が上がるにつれ、扱う色数が増えるということになり、微妙なカラー表現が可能になるということです。グラデーションの場合がわかりやすいですが、ビット数が少ないと変化が段階的に表示されたりします、ビット数が大きくなると自然に滑らかに表現することが出来るようになります。
大きくなった分だけデータ数が大きくなると言うことです。

実際はどれを使うのが一番いいのか?

RGB/8
RGB-8はGIFと同じく258色を表現する事ができ、ファイルサイズも軽いのが特徴です。
平坦な色使いのアイコンや色数の少ない画像に使われますが、写真やグラデーションといった表現は若干苦手になります。(普通の場合はほとんどこれで問題ない)
ぼかし等は、持っている色情報が少なくなるので若干フチが粗くなってしまいます。

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左側がRGB-8、右側がRGB-32(HDR)、ほとんど見た目は変わらないですが、RGB-32(HDR)のほうが色味が若干濃ゆく深くなって、ぼかしがきめ細かくなった分だけ範囲が広がっているのが良くわかります。円の中の上のグラデーションを良く見るとRGB-8は横に筋が入っているのが僅かですが見ることができます。つまりきめ細かさがなくなっているということです。

RGB-16は2つの中間でこれを間に入れると変化がわからない程の差なので入れませんでした。一般的にはRGB-8で十分ではないかと思いますが、プロの人が色味を重視して作成する場合は、やはりRGB-32(HDR)を使うことになるのでしょう。複雑な図形の作業になると負荷がかかってくる設定になります。


デザインで使用される一般的なカラープロファイルとしては、sRGB IEC61966-2.1とAdobe RGB 1998があります。従ってデフォルトの設定でまず問題ないでしょう。
他の人とのカラープロファイルを合わせたいときはここを変更すればいいと思います。

Affinity Designerデスクトップ版のチュートリアル