Mac Safari で表示されるプライバシーレポートとは

Mac Safari で表示されるプライバシーレポートとは

プライバシーレポートは個人情報の漏洩を防ぐために機能するもの。
個人情報を守りたいと思っている人にとっては、これを理解すると安心してSafariを利用できるようになるということ。

デジタル上の抜きとり行為がどのようなものだったのか?
かなり具体的にチェックできるようにしたのが、「プライバシーレポート」。

この機能を知るためには、まず「トラッカー」について理解する必要がある。

トラッカーとは

トラッカーとは、「Web上に存在する追跡者」を指す言葉。
トラッカーはインターネット上でcookieの技術を用いて、自身のWebサイトにアクセスした人の閲覧履歴を追跡。

追跡によって収集された閲覧履歴の情報を分析し、そのユーザー向けの広告が表示されるようになる。Amazonなんかでよく広告がメールで届くようなもの。

例えば、様々な広告が表示される「A」のサイトへアクセスしたユーザーが、その後に料理情報がメインである「B」のサイトを見たとします。

「A」のサイトのトラッカーは「B」のサイトを見て「このユーザーが料理に関心がある」と分析します。また「B」のサイトのトラッカーも、その後の閲覧履歴を追跡します。

そして、トラッカーが「このユーザーは料理に関心がある」と判断して、あらゆるサイトで料理関連の広告が表示されるようになるわけです。

Safariのプライバシーレポートの機能

以上のことを踏まえ、Safariのプライバシーレポートは以下3つの機能でプライバシーを保護してくれます。

サイト越えトラッカー
インテリジェント・トラッキング防止
IPアドレス保護

上記3つの機能の説明は以下のところから表示できる。

サイト越えトラッカー

サイト越えトラッカーは、トラッカーにWebサイトの閲覧履歴を追跡させるのを防ぎます。
そのため、どのサイトを利用しても、自分がどのような情報を見ているのかを知られることはありません。

インテリジェント・トラッキング防止

インテリジェント・トラッキング防止は、トラッカーが得た情報をもとに広告を選ぶことを防ぎます。
例えば、キャンプやアウトドア関係のサイトを頻繁に見ても、その閲覧履歴をもとにしつこく広告が表示されることはありません。

IPアドレス保護

IPアドレスとは、プロバイダーから与えられるインターネット上での自分の住所です。
インターネット上ではIPアドレスが知られると、自分のある程度の居住地域が知られてしまいます。
たまに自分の在住地域に関する広告が表示されるのは、トラッキングによってIPアドレスが把握されているからです。
SafariではプライバシーレポートによってIPアドレスが保護され、居住地域が知られる恐れをなくします。

プライバシーレポートの見方を解説

プライバシーレポートの見方は難しくなく、誰でも簡単に理解できます。

プライバシーレポートの開き方

プライバシーレポート左下の「表示を増やす」をクリック。

プライバシーレポートの見方

プライバシーレポートを開くと、以下の画面が表示される。

そして「Webサイト」タブでは、プロファイルの作成を阻止されたトラッカーが表示される。

下の画面で項目ごとにある「>」のボタンをタップすると、ユーザーがそのサイトで何を見ているのか追跡しようとした事業者が表示される。

「トラッカー」のタブを押すと、トラッカーにコンタクトしたWebサイトが表示される。

トラッカーにコンタクトしたWebサイトは、自社のWebサイトに訪れたことをトラッカーに伝えています。

またサイトの訪問履歴だけでなく、そのサイトでどのような情報を見ていたかもトラッカーに伝わります。

項目ごとにある「>」のボタンをタップすると、トラッカーに情報を伝えたサイト一覧が確認可能です。

プライバシーレポートを非表示にする

プライバシーレポートはデフォルトで表示になっているが、非表示にすることも可能。
一番下にある「編集」をクリック。

次の設定画面で、プライバシーレポートチェックを外すと表示されなくなる。

この設定でプライバシーレポートは表示されなくなるが、保護機能は有効のままなので安心。

ちなみに、プライバシーレポートを完全に無効にしたい場合、以下の手順で機能をオフにできる。

Safar i-> 設定… -> プライバシー から「サイト後えトラッキングを防ぐ」のチェックを外すことでオフにすることができる。

Safariのプライバシーレポートは、個人情報を保護する機能でWebサイト閲覧での安全性を高めてはくれるのですが、個人情報が漏洩するリスクをすべてなくすツールでは無いことに注意が必要。