iLingualの使い方
1.言語を選択する
新しいウィンドウを開いたらまず最初に、ツールバーのポップアップメニューでローカライズする言語を選択します。
「元の言語」でローカライズ元の言語を選択し、「翻訳後の言語」でローカライズ先の言語を選択します。
上記の例では英語のファイルを日本語にローカライズします。
2.ローカライズするファイルを追加
言語を選択したら、次にローカライズするファイルを追加します。対応しているファイルは「.nib」「.strings」「.plist」および「.app」及び「app」と同じ構造を持つバンドルファイル(プラグインなど)です。「.app」を追加した場合、アプリケーションリソースの中から「元の言語」で選択したリソースフォルダを探し、その中から「.nib」「.strings」「.plist」を自動で追加します。
(1)ファイルの追加
ファイルを追加するには、追加したいファイルを、「ファイル追加」ボタンでダイアログを表示し選択するか、ファイル一覧テーブルにドラッグします。
(2)前のバージョンのファイルを選択
ファイルを追加すると前のバージョンのファイルを選択するダイアログが表示されます。前のバージョンのローカライズされたファイルがある場合は選択してください。無い場合はキャンセルボタンを押します。(このとき、沢山のファイルを追加した時はそのファイルの分すべてをキャンセルする必要があり大変です)
例えばVer2.0を英語から日本語にローカライズする場合は、Ver1.0の日本語のリソースを選択してください。
前のバージョンのファイルがある時は、バージョンアップで変更/追加された語句だけを翻訳するだけになり、作業量を大幅に削減できます。ツールバーの使用方法についてはFinder等他のアプリケーションと同様です。
3-1.ローカライズ作業(ファイル一覧)
ドロワーに追加したファイルの一覧が表示されます。
左側は追加したファイルのアイコンおよび名前、右側の数字はローカライズする語句の数です。「7/32」であればローカライズする語句が全部で32個あり内7個がローカライズ済み、という意味です。全てローカライズ済みのファイルは黒字で、そうでないものは赤字で表示されます。この赤字を翻訳していいきます。
0/0と出る場合はローカライズ出来ません。
3-2.ローカライズ作業(語句の表示およびローカライズ)
ウィンドウ内部で実際のローカライズ作業を行います。
(1)左側①にはローカライズする語句の一覧が表示されます。ローカライズ済みの項目は黒字で、そうでないものは赤字で表示されます。
(2)右側一番上②には語句の情報と辞書が表示されます。「情報」タブでは語句のエントリー全体が表示されます。「 "○○" = "××"; 」の左辺を翻訳するのが基本的な作業です。編集自体は⑤の欄で行います。なおnibファイルの場合は対象語句が使用箇所がわかりますので参考にします。辞書機能の使い方については(7)で説明します。
(3)③はローカライズ済みのステータスを示すチェックボックスです。ローカライズした語句を入力すると自動的に「ローカライズ済み」のステータスに変わりますが、例えば「OK」のようにそのまま使う語句の場合は、未ローカライズの状態(赤字)で残ってしまいます。そういう場合は手動でこのチェックを入れると「ローカライズ済み」に変わります。
(4)④ ローカライズする元の語句です。編集できません。
(5)⑤ ローカライズ後の語句を入力します。(注意) 「"」および「;」を入力する時は「\"」「\;」とバックスラッシュを付けてエスケープする必要があります。iLingualは入力後必要に応じて自動的にバックスラッシュを追加します。あとでその語句を参照した際バックスラッシュを削除しないようにしてください。(削除してもまた追加されますが)
(6)⑥ 絞り込み検索欄です。特定の用語の表記を統一したいとき(「コンピュータ」か「コンピューター」か、など)に活用してください。
(7)②「辞書」タブではローカライズ辞書を参照できます。辞書の中身はローカライズファイルを書き出すたびに追加されて行きますので、たくさんローカライズすればするほどいろいろな語句を参照できるようになります(辞書の編集については「5.辞書機能」を参照ください)。この辞書欄の機能は以下の四つです。
・ローカライズ語句を選択すると、その語句を含む辞書項目(エントリーと呼びます)が表示されます。例えばローカライズ前の語句で「Window」という単語を選択すると、「Window」を含むエントリーが一覧で表示されます。
・ローカライズした語句を入力するとその語句を含むエントリーが一覧で表示されます。例えば「Wind」と入力すると「Wind」を含むエントリーが一覧で表示されます。入力中に動的に内容が変化します。
・辞書のエントリーをダブルクリックすると、その語句がローカライズ語句欄に入力されます。目的の語句が辞書内に見つかったらそれをダブルクリックするだけです。
・ローカライズ語句を入力中にescキーを押すと、その語句から始まるエントリーが入力候補として表示されます(テキスト補完機能)。
テキスト補完機能
(8)⑦ ローカライズ語句の絞り込み機能を設定します。
以上です。